シュワルツェネッガー主演作の全米歴代興収ランキングTOP20!(インフレ調整版)

ミスター・ユニバースを5回、ミスター・オリンピアを7回獲得してボディビル界を制し、俳優転身後はアクション映画のみならずコメディ映画でも大成功を収めハリウッドNo.1の人気を手にしたアーノルド・シュワルツェネッガー。

そんなシュワルツェネッガーの50年以上にもわたる輝かしいキャリアを振り返り、公開当時の全米興行収入を現在のチケット価格にインフレ調整したシュワルツェネッガー主演作“真の”全米歴代興収ランキングTOP20を発表!

※助演、カメオ出演作はランキングから除外。


20位 キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2 (1984)


原題:Conan the Destroyer
監督:リチャード・フライシャー
脚本:ゲリー・コンウェイ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、トレイシー・ウォルター、サラ・ダグラス、ウィルト・チェンバレン、オリヴィア・ダボ、マコ岩松、グレース・ジョーンズ
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
全米公開:1984年6月29日
全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:3104万ドル
インフレ調整後の全米興行収入7205万ドル


ヒット作『コナン・ザ・グレート』の続編

権力と富を欲するシャディザー国の女王タミラスは、手にした者に永遠の権力をもたらすという“眠れる神”ダゴスの魔法の角を探すようコナンに協力を求める。その見返りとして、命を落とした恋人バレリアを蘇らせると約束されたコナンは、ダゴスの角を手に入れるために仲間を従えて未知なる冒険の旅へと出発する。しかし、そこには女王タラミスの陰謀が隠されていた──。

コナンのハードな前半生を描いたシリアスな内容の前作から一転、中世ファンタジー風の娯楽作にいきなりの路線変更。批評家からの反応がそれほど良くない一方で気軽に楽しめるという評判もあり、全米でスマッシュヒットを記録。インフレ調整したシュワルツェネッガー主演作の全米歴代興収で見事トップ20入り。


19位 レッドブル (1988)


原題:Red Heat
監督:ウォルター・ヒル
脚本:ハリー・クライナー、ウォルター・ヒル、トロイ・ケネディ・マーティン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・ベルーシ、ピーター・ボイル、エド・オーロス、ジーナ・ガーション、リチャード・ブライト、ラリー・フィッシュバーン
音楽:ジェームズ・ホーナー
全米公開:1988年6月17日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3500万ドル

インフレ調整後の全米興行収入7807万ドル


米ソふたりの刑事が協力して麻薬密売組織に
挑むバイオレンス・アクション

モスクワ市警のイワン・ダンコー大尉は麻薬密売組織のボス、ビクター・ロスタを追っていたが、あと一歩のところで相棒を殺されたうえ国外に逃げられてしまう。それから半年後、シカゴでビクターが逮捕されたという報告を受けたダンコーは身柄引取のために単身アメリカに渡るが──。

バディムービーの傑作『48時間』を手掛けたウォルター・ヒル監督作品。大ヒットには至らなかったが当時上り調子のシュワルツェネッガー主演作として手堅い成績を残した。


18位 ジュニア (1994)


原題:Junior
監督:アイバン・ライトマン
脚本:ケヴィン・ウェイド、クリス・コンラッド
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デビート、エマ・トンプソン、フランク・ランジェラ、パメラ・リード、アイダ・タートゥーロ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
全米公開:1994年11月23日
全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:3676万ドル
インフレ調整後の全米興行収入8180万ドル


シュワルツェネッガーが妊娠するという
アイデア一発で作られたコメディ

流産を防止する薬の研究開発をしていた科学者のアレックスは自らの体で実験を行い、男性でありながら妊娠することに成功するが──。

似ても似つかぬ双子が起こす騒動を描いた1988年の大ヒット作『ツインズ』の監督とキャストが再集結。それなりに期待された一作だったが3676万ドルの興収にとどまり、アメリカ国内だけでは製作費6000万ドルを回収できず期待はずれな結果に。


17位 バトルランナー (1987)


原題:The Running Man
監督:ポール・マイケル・グレイザー
脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、マリア・コンチータ・アロンゾ、ヤフェット・コットー、リチャード・ドーソン、ジム・ブラウン、ジェシー・ベンチュラ
音楽:ハロルド・フォルターメイヤー
全米公開:1987年11月13日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3812万ドル
インフレ調整後の全米興行収入8921万ドル


殺人サバイバル番組に挑む元警官の戦いを描いた近未来SFアクション

無実の罪で投獄された元警察官ベン・リチャーズは、命を懸けて追跡者から逃れるという残虐なサバイバル番組『ランニング・マン』に出場させられる──。

全体的に漂う安っぽさと突き抜けたセンスを持つ敵役たちの存在が楽しい怪作。その珍妙な仕上がりが却ってカルト的な人気につながり、根強いファンに愛され続け絶大な支持を得ている。


16位 コマンドー (1985)


原題:Commando
監督:マーク・L・レスター
脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、レイ・ドーン・チョン、ダン・ヘダヤ、アリッサ・ミラノ、ヴァーノン・ウェルズ
音楽:ジェイムズ・ホーナー
全米公開:1985年10月4日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3510万ドル
インフレ調整後の全米興行収入9060万ドル


元特殊部隊の隊長が娘を誘拐したテロ組織を相手に大暴れする痛快アクション

誘拐された娘の命と引き換えに、南米某国の大統領暗殺を強要された元特殊部隊隊長ジョン・メイトリックスは、テロリスト集団に反撃を開始する──。

劇場公開当時も十分すぎるインパクトを残した作品だが、その後もテレビ放送やビデオなど様々なメディアを通じて人気が高まり続け、シュワルツェネッガー作品の中でも一二を争う人気作となった愛すべき一作。


15位 ターミネーター:新起動/ジェニシス (2015)


原題:Terminator Genisys
監督:アラン・テイラー
脚本:レータ・カログリディス、パトリック・ルシエ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、マット・スミス、イ・ビョンホン、J・K・シモンズ
音楽:ローン・バルフ
全米公開:2015年7月1日
全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:8976万ドル
インフレ調整後の全米興行収入9764万ドル


シュワルツェネッガーがシリーズに復帰した
SFアクション第5弾

人類抵抗軍のリーダー、ジョンの母・サラを抹殺するため、未来から殺人サイボーグのターミネーターが送り込まれた。しかしそこには老いた同型のターミネーターが待ち受けていた──。

政界から俳優に復帰後、スキャンダルの影響でなかなか観客に受け入れられなかったシュワルツェネッガーが12年ぶりにシリーズに復帰した勝負作。

公開前から重要なネタバレを明らかにしたのが裏目に出たのか、1億5500万ドルという莫大な予算をかけられながら、全米では1億ドルにも届かず撃沈。一方、中国では大ヒットとなり全世界興収は4億4060万ドルにまで達したが、失敗作という印象はどうしても拭いきれない。


14位 ターミネーター (1984)


原題:The Terminator
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン
音楽:ブラッド・フィーデル
全米公開:1984年10月26日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3837万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億348万ドル


ジェームズ・キャメロン監督の出世作となった
SFアクションの金字塔

機械と人類の果てしない戦争が繰り広げられる2029年の未来。人工知能スカイネットは、人類のリーダーであるジョン・コナーをいずれ産むことになるサラ・コナーの抹殺を目的に、1984年のロサンゼルスへ殺人サイボーグを送り込んだ──。

誰もが知るであろうSFアクションの歴史的傑作。640万ドルという低予算映画として作られながら、米『タイム』誌では1984年公開作品のベスト10に選出され、この年最大のサプライズ・ヒットとなった。


13位 ラスト・アクション・ヒーロー (1993)


原題:Last Action Hero
監督:ジョン・マクティアナン
脚本:デヴィッド・アーノット、シェーン・ブラック
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、オースティン・オブライエン、F・マーリー・エイブラハム、アンソニー・クイン
音楽:マイケル・ケイメン
全米公開:1993年6月18日
全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:5002万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億1079万ドル


映画好きな少年が憧れのヒーローと映画の中の世界で大冒険を繰り広げるファンタジー・アクション

シュワルツェネッガー主演のアクション映画『ジャック・スレイター』シリーズに夢中のダニーは、不思議なチケットの力によって映画の中の世界に吸い込まれてしまう──。

主人公たちが映画の世界と現実世界を行き来することで生まれるギャップをアクション、コメディ、パロディ、ファンタジーを交えて描きながら、名作映画の登場人物や有名俳優・ミュージシャンたちが実名で登場するなど小ネタも満載で、まるで映画の宝箱のようなサービス満点の作品。

ハリウッドの頂点を極めたシュワルツェネッガー自ら製作総指揮も務め、大人から子供まで楽しめる娯楽作として1993年のサマーシーズンの大本命として公開されるも期待されたほどの成績を上げられず公開当時は失敗作という烙印を押された本作。しかし、時を経て現在ではシュワルツェネッガーの代表作のひとつとして根強い人気を誇る作品となっている。


12位 コナン・ザ・グレート (1982)


原題:Conan the Barbarian
監督:ジョン・ミリアス
脚本:ジョン・ミリアス、オリバー・ストーン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、マックス・フォン・シドー、サンダール・バーグマン、ベン・デイヴィッドスン、マコ岩松
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
全米公開:1982年5月14日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3957万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億1935万ドル


ロバート・E・ハワードの人気小説を映画化した
一大巨編

太古の時代、謎の一団に目に前で両親を惨殺された少年コナンは囚われの身となり労働を強いられる。やがて逞しい剣士として成長したコナンは、復讐を胸に旅に出る──。

製作総指揮はイタリア出身の大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス。監督・脚本はジョン・ミリアス。さらに、共同脚本にはオリバー・ストーン、特殊効果を『エイリアン』のニック・アルダーが手掛けるなど豪華な製作陣が揃ったシュワルツェネッガー本格初主演作。

突如現れまったく新しいタイプのヒーローを演じたシュワルツェネッガーの強烈な魅力に世界中が息をのみ、全米では1395館で公開されスマッシュヒットを記録した。


11位 エンド・オブ・デイズ (1999)


原題:End of Days
監督:ピーター・ハイアムズ
脚本:アンドリュー・W・マーロウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ガブリエル・バーン、ロビン・タニー、ケヴィン・ポラック、ロッド・スタイガー
音楽:ジョン・デブニー
全米公開:1999年11月24日
全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:6689万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億2036万ドル


地上への復活を目論むサタンに元刑事が
立ち向かうホラー風アクション

1999年12月のニューヨーク。地獄の扉が開かれ闇の支配者サタンが復活。元刑事で警備員のジェリコ・ケインは、世界の運命を握る女性とともにサタンの野望に立ち向かう──。

1億ドルという巨額の予算が投じられ、『T2』以来2度目となるガンズ・アンド・ローゼズによる主題歌も話題になったが、ジェームズ・キャメロンから本作の監督に推薦されたというピーター・ハイアムズの演出は凡庸で、作品の出来に合わせるかのようにアメリカでの興行成績はいまいちの結果に終わった。


10位 ジングル・オール・ザ・ウェイ (1996)


原題:Jingle All the Way
監督:ブライアン・レヴァント
脚本:ランディ・コーフィールド、ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シンバッド、リタ・ウィルソン、ジェイク・ロイド、フィル・ハートマン、ロバート・コンラッド
音楽:デヴィッド・ニューマン
全米公開:1996年11月16日
全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:6059万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億2545万ドル


息子へのプレゼント探しに奮闘する父親の奮闘を描いたコメディ

運動器具会社の社長を務める仕事一筋のハワードは息子からの信頼を取り戻すため、クリスマスにターボマン人形を贈ることを約束する。しかし、人形はどこに行っても品切れ状態。なんとか人形を手に入れるためハワードは奮闘するが──。

クリスマスを題材に、シュワルツェネッガーがファミリー映画に進出。全米興収6060万ドルはまずまずだったが、かかった製作費は意外にも7500万ドルと高額。一般的にヒット作という印象は薄いが、インフレ調整されるとまさかのトップ10入りという結果に。


9位 プレデター (1987)


原題:Predator
監督:ジョン・マクティアナン
脚本:ジム・トーマス、ジョン・トーマス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、エルピディア・カリーロ、ビル・デューク、ジェシー・ベンチュラ、ソニー・ランダム、リチャード・チャベス、シェーン・ブラック
音楽:アラン・シルヴェストリ
全米公開:1987年6月12日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:5974万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億4010万ドル


ジャングルに潜入した特殊部隊が正体不明の敵と戦いを繰り広げるSFアクションの傑作

捕虜となった政府要人を救出するため南米のジャングルに派遣されたコマンド部隊に突如何物かが襲いかかる──。

シュワルツェネッガー主演作として初めて全米興収5000万ドルを突破したヒット作。監督は後に『ダイ・ハード』を手掛けるジョン・マクティアナン。

批評的にも興行的にも成功した本作により、後にシュワルツェネッガー不在の続編や、番外編にあたる『エイリアン vs.プレデター』シリーズが製作された。


8位 キンダガートン・コップ (1990)


原題:Kindergarten Cop
監督:アイバン・ライトマン
脚本:マーレイ・セーラム、ハーシャル・ウェイングロッド、ティモシー・ハリス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ペネロープ・アン・ミラー、パメラ・リード、リンダ・ハント、リチャード・タイソン
音楽:ランディ・エデルマン
全米公開:1990年12月21日
全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:9146万ドル
インフレ調整後の全米興行収入1億9896万ドル


幼稚園に潜入したタフガイ刑事が子供たちに
振り回されるアクション・コメディ

ロス市警のタフガイ刑事ジョン・キンブルは、凶悪犯の子どもが通う幼稚園に潜入することになるが──。

1990年のクリスマスシーズンに爆発的ヒットを続けていた『ホーム・アローン』に阻まれボックスオフィスランキングでは2位デビューにとどまったものの、その後も息の長いヒットを続け、最終的には年間全米興収10位となる9146万ドルを稼ぎ出した。


7位 イレイザー (1996)


原題:Eraser
監督:チャールズ・ラッセル
脚本:トニー・パーイヤー、ウォロン・グリーン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、ジェームズ・コバーン、ロバート・パストレッリ
音楽:アラン・シルヴェストリ
全米公開:1996年6月11日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億130万ドル
インフレ調整後の全米興行収入2億1015万ドル


重要証人の過去を抹消するスペシャリストの
活躍を描いた痛快アクション大作

重要証人の身の安全を守る証人保護プログラムの執行を行うジョン・クルーガーは、大手軍事企業の告発に踏み切った女性を保護すべく巨大な組織に立ち向かう──。

前作『ジュニア』が興行的に失敗したシュワルツェネッガーは、すぐさま得意のアクション大作に復帰。製作費1億ドルを投じ、数々の豪快なアクションシーンを盛り込んだ本作は、アクション映画を待ち望む多くのファンに迎えられ、大ヒットを記録した。


6位 バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 (1997)


原題:Batman & Robin
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョージ・クルーニー、クリス・オドネル、ユマ・サーマン、アリシア・シルヴァーストーン
音楽:エリオット・ゴールデンサール
全米公開:1997年6月20日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億733万ドル
インフレ調整後の全米興行収入2億1442万ドル


シュワルツェネッガーが敵役Mr.フリーズを演じた『バットマン』シリーズ第4弾

すべてを凍らせる氷の怪人Mr.フリーズは、悪女ポイズン・アイビーと手を組み、ゴッサム・シティを守ろうとするバットマンと相棒ロビンを窮地に追い込んでいく──。

3代目バットマンに扮したジョージ・クルーニーをはじめ、クリス・オドネル、アリシア・シルバーストーン、ユマ・サーマンなど豪華スターが出演。シュワルツェネッガーが『ターミネーター』以来の悪役を演じたことでも話題になったが、批評家からは酷評の嵐。興行的にも製作費1億2500万ドルに対して米国内の興収は1億733万ドルにとどまった。

本作の失敗により、当初予定されていたシリーズ第5弾の製作は中止となり、『バットマン』シリーズは2005年に『バットマン ビギンズ』としてリブートされることになった。


5位 ターミネーター3 (2003)


原題:Terminator 3 Rise of the Machines
監督:ジョナサン・モストウ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、ニック・スタール、クレア・デーンズ
音楽:マルコ・ベルトラミ
全米公開:2003年7月2日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億5037万ドル
インフレ調整後の全米興行収入2億2865万ドル


ジェームズ・キャメロン不在のシリーズ第3弾

T-1000との死闘から約10年、審判の日を回避し自身の使命を果たしたかに思えたジョン・コナーの前にまたも2体のターミネーターが現れた。1体は、未来にレジスタンスの幹部になる若者たちを抹殺しようとする最新型ターミネーターのT-X。そしてもう1体は、コナー親子をT-1000から守ったT-800と同じ容姿を持つT-850だった──。

アメリカ国内で1億5037万ドル、全世界で4億3337万ドルの大ヒットを記録したものの、2億ドルと言われる製作費とプロモーション費用を考えると興行的に成功したとは言えず、また作品自体の評判が芳しくないことから現在では一般的に失敗作と見なされている。


4位 ツインズ (1988)


原題:Twins
監督:アイバン・ライトマン
脚本:ウィリアム・デイヴィス、ウィリアム・オズボーン、ティモシー・ハリス、ハーシェル・ワイングロッド
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デビート、ケリー・プレストン、クロエ・ウェッブ、ボニー・バートレット、マーシャル・ベル
音楽:ジョルジュ・ドルリュー、ランディ・エデルマン
全米公開:1988年12月9日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億1194万ドル
インフレ調整後の全米興行収入2億5453万ドル


シュワルツェネッガーとダニー・デビートが似ても似つかぬ双子を演じた大ヒットコメディ

政府の極秘実験により卓越した肉体と知能を得て生まれたジュリアスは、35歳の誕生日に双子の兄がいることを知り再会を果たすが──。

大きな体に似合わぬ可愛らしさを見せたシュワルツェネッガーと、ダメな双子の兄を茶目っ気たっぷりに演じたダニー・デビートの相性は抜群で、1500万ドルの製作費に対して米国内だけで1億1194万ドルを稼ぐ大ヒットを記録。

シュワルツェネッガー主演作として初めて全米興収1億ドルを突破した作品であり、それまでアクション俳優としての実績しか持たなかったシュワルツェネッガー自身におけるキャリアの重要な節目にもなった。


3位 トータル・リコール (1990)


原題:Total Recall
監督:ポール・バーホーベン
脚本:ロナルド・シュゼット、ダン・オバノン、ゲイリー・ゴールドマン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン、レイチェル・ティコティン、ロニー・コックス、マイケル・アイアンサイド
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
全米公開:1990年6月1日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億1941万ドル
インフレ調整後の全米興行収入2億5943万ドル


フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化したSFアクション大作

西暦2084年。火星の夢にとりつかれた一人の建設労働者が、自分の記憶が植え付けられたものであることを知り、本当の自分を探すため火星へ飛び立つ──。

ポール・バーホーベン監督が、フィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』を独自のセンスで映画化。虚構と現実の判別がつかない物語をグロテスクな特撮技術と過剰なバイオレンスで描き、圧巻の超大作に仕上げた。

1990年時点で史上最高の制作費6500万ドルが投入されたことでも話題となり、世界中で圧倒的な大ヒットを記録した。


2位 トゥルーライズ (1994)


原題:True Lies
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、トム・アーノルド、ビル・パクストン、ティア・カレル、アート・マリック、チャールトン・ヘストン
音楽:ブラッド・フィーデル
全米公開:1994年7月15日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億4628万ドル
インフレ調整後の全米興行収入3億2878万ドル


常識破壊のエンターテインメント超大作

家庭では平凡なセールスマンと偽っているが、実はアメリカ政府の最高機密機関で諜報員を務めるハリー・タスカーに、家族と国家の危機が同時に訪れる──。

監督は『ターミネーター2』以来、シュワルツェネッガーと3度目のコンビとなるジェームズ・キャメロン。当時、映画史上最高額となる1億2000万ドルの製作費が費やされた。

ジェームズ・キャメロンの手腕が冴えまくった本作は、1994年の全米年間興収ランキングで『フォレスト・ガンプ/一期一会』『ライオン・キング』に次ぐ3位の大ヒットを記録。シュワルツェネッガーは前作『ラスト・アクション・ヒーロー』の汚名を見事に返上した。


1位 ターミネーター2 (1991)


原題:Terminator 2 Judgment Day
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン、ウィリアム・ウィッシャー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック、アール・ボーエン、ジョー・モートン
音楽:ブラッド・フィーデル
全米公開:1991年7月3日
全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:2億484万ドル
インフレ調整後の全米興行収入4億4619万ドル


シリーズ最高傑作との呼び声も高い大ヒット作

未来からタイムトラベルしてきたターミネーターの惨劇から10年後のロサンゼルス。10歳となったジョン・コナーのもとに、今度は2体のターミネーターが送り込まれてきた──。

前作を遥かに凌ぐスケールと圧巻のアクションによるシュワルツェネッガー最大のヒット作にして映画史に残る大傑作。

1991年時点で史上最高となる製作費1億ドルを投入し、全世界興収で5億ドル以上を稼ぎ出す破格の成功を収めた本作。批評家、観客ともに評価もすこぶる高く、大方の予想通りシュワルツェネッガー主演作の歴代総合ランキングでぶっちぎりのナンバーワンという結果に。