映画『デモリションマン』主題歌|スティング『Demolition Man』

Demolition Man
Sting

『デモリション・マン』EP盤アートワーク

『デモリション・マン(Demolition Man)』は、1993年にリリースされたシルベスター・スタローン主演の同名SFアクション映画『デモリションマン』の主題歌。

もともと『デモリション・マン』は、70~80年代に一世を風靡したジャマイカ出身の歌手・モデル・女優であるグレイス・ジョーンズにスティングが提供した楽曲(1981年リリース)で、その後、当時スティングが在籍していたバンド、ポリス(The Police)自らがセルフカバーを行い、1981年リリースの4thアルバム『Ghost in the Machine』に収録。そのヴァージョンをもとに、バンド活動停止後ソロ・キャリアを歩むスティングが1993年に新たなアレンジでレコーディングし直したのが映画主題歌版の『デモリション・マン』だ。

1981年のアルバム『ナイトクラビング』からのリードシングルとしてリリースされたグレイス・ジョーンズ版の『デモリション・マン』は、彼女のその個性的なルックスにフィットした先鋭的なサウンドに仕立てられている。

『ナイトクラビング』と『デモリション・マン』のアートワーク

ポリス版の『デモリション・マン』はグレイス・ジョーンズ版から一変、アンディ・サマーズのギターソロをフィーチャーしたジャジーなロックスタイルに様変わりしている。

そして、スティング名義の映画主題歌版『デモリション・マン』では、強烈に繰り返されるベースラインがさらに強調され、SFアクション映画のイメージに相応しい激しいインダストリアルサウンドに生まれ変わっている。このヴァージョンの『デモリション・マン』は、1993年に映画のプロモーションをサポートするかたちでEP盤としてリリースされているが、他にも『マイ・ファニー・ヴァレンタイン スティング・アット・ザ・ムーヴィーズ(My Funny Valentine)』等でも聴くことができる。

『Demolition Man』ミュージックビデオ

『デモリション・マン』EP盤には、カップリング曲として1993年7月25日にイタリアのコドロイポで収録されたライヴ音源5曲を収録。なかでも映画『レオン』のエンディングを飾った『Shape Of My Heart』のライブテイクが印象深い。


Demolition Man
スティング(Amazon Music)