2015年5月30日更新
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』オリジナルポスター
俳優業復帰後、苦戦を続ける
シュワルツェネッガー
カリフォルニア州知事を退任後、浮気と隠し子問題が発覚したアーノルド・シュワルツェネッガーは、俳優業に復帰してからの主演作すべてが興行的に苦戦し、以前のような興行価値をすっかり失ってしまった様子。
- 『ラストスタンド』全米興収:1205万ドル
- 『大脱出』全米興収:2514万ドル
- 『サボタージュ』全米興収:1050万ドル
- 『マギー』全米興収:18.7万ドル
そんな状況が反映されてか『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では、以前のシュワルツェネッガー主演作のように「SCHWARZENEGGER」の文字が大きくレイアウトされたポスターがなく、ファンにとっては寂しいばかり。
果たして『ターミネーター:新起動/ジェニシス』はシュワルツェネッガーのキャリアを復活させる起死回生のヒット作になるのか…?
各サイトが予想する『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の興行収入
ボックスオフィス.comでは、全米オープニング週末興収が3200万ドル、全米トータル興収1億700万ドルと厳しい予想が出されている一方、エンターテインメント・ウィークリーでは全米トータル興収を1億7000万ドルと試算するなど、各サイトの予想額に大きな開きが出ている。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の製作費は1億5500万ドルと高額で、宣伝費も含めれば、米国内の興収だけでペイするのは難しい状況。2億ドル以上の興収を予想するサイトはほとんどなく、アメリカ国内では製作費の回収が当面の目標となりそうだ。
一般的な採算ラインと言われている製作費の3倍の興収を大きく下回れば、新3部作として予定されている『Terminator 2(仮題)』(2017年5月19日公開予定)と『Terminator 3(仮題)』(2018年6月29日公開予定)の計画が白紙になる可能性もあるだけに、最低でも4億ドル以上の興収を目指して世界市場でどれだけ猛威を振るうことができるかにシリーズ存続の命運がかかっていると言えそうだ。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の強力なライバル
2015年7月1日に全米公開される『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は、出だしで弾みをつけるためにもまずはボックスオフィスランキングで首位デビューを飾りたいところだが、そこには強力なライバル作品の公開が控えている。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が公開される5日前には、アメリカだけで2億1882万ドルを稼いだ『テッド』の続編『テッド2』が公開される。作品の評判次第では、公開2週目も勢いを保ったまま興収を伸ばすことが予想されるだけに『テッド2』の存在は見逃せない。
また、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』と同日公開の『Magic Mike XXL』も首位デビュー候補の一角。1億1372万ドルを稼いだ前作『マジックマイク』の成功を受け『Magic Mike XXL』のビッグオープニングは確実で、前作越えの興収も十分考えられる。
夏の熾烈な興行戦線がヒートアップすることは必至で、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』がどのようにマーケットに受け入れられるのか、期待を持って見届けたいところだ。