シルベスター・スタローンの映画作品

長い下積み時代を乗り越えアカデミー作品賞に輝いた『ロッキー』(1976年)以後も、俳優のみにとどまらず、脚本家、プロデューサー、監督としてもその才能を発揮し続けるシルベスター・スタローン。

幾多の浮き沈みを経験しながらも、5つの年代(1970年代~2010年代)で脚本兼主演作が全米オープニングNo.1を獲得し、出演作では6つの年代(1970年代~2020年代)に渡って全米オープニングNo.1に輝くという前人未到の快挙を成し遂げている。


レベル (1970)


原題:No Place to Hide(Rebel)
監督:ロバート・シェニッツァー
脚本:ロバート・シェニッツァー
出演:シルベスター・スタローン、アントニー・ペイジ、レベッカ・グライムズ、デニス・テイト
音楽:ジョゼフ・デラコート
全米公開:1970年12月22日
日本公開:日本劇場未公開

ヒッチハイクで出会った美しい娘と恋に落ちたテロリストが、テロリストグループへの忠誠か恋をとるかの選択を迫られる──。

主人公のテロリスト、ジェリー・サベッジをスタローンが演じた。1990年には、再編集され『シルベスター・スタローンのレインボー』のタイトルでコメディ作品としてもリリースされた。


ウディ・アレンのバナナ (1971)


原題:Bananas
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ルイーズ・ラッサー、カルロス・モンタルバン
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
全米公開:1971年4月28日
日本公開:日本劇場未公開


若き日のウディ・アレンが放つナンセンス・コメディ

ある冴えない青年が女の子の気を引くだけの目的で南米にある小国の革命軍に入隊し、ひょんなことから独裁者に担ぎ上げられてしまう──。

スタローンは、冒頭の地下鉄のシーンでウディ・アレン演じる主人公を脅すチンピラ役で出演しているが、クレジットにその名はない。


ブルックリンの青春 (1974)


原題:The Lords Of Flatbush
監督:スティーヴン・F・ペロナ
脚本:スティーヴン・F・ペロナ、マーティン・デヴィッドソン、ゲイル・グレッカー
出演:マーティン・デヴィッドソン、シルベスター・スタローン、ヘンリー・ウィンクラー
音楽:ジョー・ブルックス
全米公開:1974年5月1日
日本公開:日本劇場未公開


ブルックリンのフラットブッシュを縄張りにする
不良グループを描いた青春グラフィティ

4人の不良グループが通うハイスクールに美少女が転校してくると、彼女に一目惚れしたリーダーのため仲間たちは奮闘する──。

スタローンは、不良高校生の一人として出演。好意的批評も得られたが、それほど印象に残る役柄にはならなかった。スタローンは、自ら脚本の加筆をプロデューサーに提案しセリフの監修も担当した。


ビッグ・ボス (1975)


原題:Capone
監督:スティーブ・カーバー
脚本:ハワード・ブラウン
出演:ベン・ギャザラ、ハリー・クラジアーノ、スーザン・ブレイクリー、ジョン・カサベテス
音楽:デビッド・グリスマン
全米公開:1975年4月6日
日本公開:1977年11月12日


禁酒法時代のシカゴ暗黒街を描く実録アクション

今世紀初頭のニューヨーク。地元ギャングのボスに気に入られた若者アル・カポネは、シカゴに拠点を移すと暗黒街ですぐに頭角を現し、裏の市長とまでいわれるほどに出世していく──。

B級映画の大プロデューサー、ロジャー・コーマンに気に入られて本作に出演したスタローンは、アル・カポネを裏切る腹心の部下フランク・ニティ役を好演。


デス・レース2000年 (1975)


原題:Death Race 2000
監督:ポール・バーテル
脚本:スロバート・トム、リチャード・グリフィス
出演:デヴィッド・キャラダイン、シモーネ・グリフェス、シルベスター・スタローン
音楽:ポール・チハラ
全米公開:1975年4月27日
日本公開:1977年6月11日


B級映画の帝王ロジャー・コーマン製作による
世紀のSFディストピア・アクション

西暦2000年、独裁国家と化したアメリカで唯一の娯楽は年1回開催される大陸横断のデス・レースだった。完全武装した殺人カーで走行中に人間を殺していくことでポイントを稼ぐという極悪非道のこのレースに革命軍のゲリラが乱入し、次々とレーサーたちが犠牲になる──。

B級映画の帝王ロジャー・コーマン製作による、凄まじいブラックユーモアにあふれた愛すべき怪作。スタローンは、主人公フランケンシュタインの最強のライバル、マシンガン・ジョーを演じた。


さらば愛しき女よ (1975)


原題:Farewell, My Lovely
監督:ディック・リチャーズ
脚本:デヴィッド・Z・グッドマン
出演:ロバート・ミッチャム、シャーロット・ランプリング、ジョン・アイアランド、シルヴィア・マイルズ
音楽:デヴィッド・シャイア
全米公開:1975年8月8日
日本公開:1976年6月12日


レイモンド・チャンドラーが創造した名探偵フィリップ・マーロウの活躍を描く傑作ハード・ボイルド

私立探偵フィリップ・マーロウは、家出娘を両親に渡した現場を見ていた大男のムースから、かつての恋人ベルマを探してほしいと頼まれるが──。

スタローンは、ロバート・ミッチャム演じるマーロウを痛めつけるチンピラ役で出演。


爆走!キャノンボール (1976)


原題:Cannonball
監督:ポール・バーテル
脚本:ポール・バーテル、ドナルド・C・シンプソン
出演:デヴィッド・キャラダイン、ヴェロニカ・ハーメル、ジュリエット・グレアム
音楽:デヴィッド・A・アクセルロッド
全米公開:1976年7月6日
日本公開:1977年12月24日


命知らずのレーサーたちが地獄のレースに挑む
壮絶カー・アクション

カルフォルニアからニューヨーク間の公道を激走する過酷なレースに、優勝候補のレーサー、コーイは恋人を助手席にのせて出場するが、レースを妨害する一味によって命を狙われることに──。

『デス・レース2000年』のヒットに気を良くしたロジャー・コーマンが、再びポール・バーテル監督、デヴィッド・キャラダイン主演で製作したレース映画。スタローンはレースに金を賭ける若者に扮しているが、出番はゲスト出演程度。


ロッキー (1976)


原題:Rocky
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1976年11月21日
日本公開:1977年4月16日
全米興行収入:1億1723万ドル

日本配給収入:12億1600万円
全世界興行収入:2億2500万ドル


世界中を興奮と感動で包んだシリーズ原点となる不朽の名作

借金の取り立てをしながら日銭を稼ぐ4回戦ボクサー、ロッキー・バルボアに、ある日突然タイトルマッチのチャンスが訪れる──。

モハメド・アリ対チャック・ウェプナーの世界ヘビー級タイトルマッチを観戦したスタローンが、最強の王者モハメド・アリを相手に15ラウンドを戦い抜いた無名のボクサー、チャック・ウェプナーの姿に感動し、それをヒントにわずか3日半で脚本を書き上げたというエピソードはあまりにも有名。

自身の主演を条件に脚本を売り込み、低予算で製作された『ロッキー』は、スター不在の映画ながら評判が口コミで広がり、最終的にはアメリカ国内だけで1億1723万ドル(現在の5億ドル以上の興収:2022年2月時点の換算)を稼ぎ出し全米年間トップの興収を記録。アカデミー賞では10部門の候補にあがり、作品・監督・編集の3部門を受賞。主演男優賞と脚本賞の受賞は逃したものの、スタローンは一躍スターダムにのし上がった。


フィスト (1978)


原題:F.I.S.T.
監督:ノーマン・ジュイソン
脚本:ジョー・エスターハス、シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、ロッド・スタイガー、ピーター・ボイル、メリンダ・ディロン、デヴィッド・ハフマン
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1978年4月26日
日本公開:1978年10月14日
全米興行収入:2039万ドル


若き指導者の権力への挑戦と野望を描いた
社会派ドラマの快作

恐慌が吹き荒れる1930年代のアメリカ。トラック運転手のジョニーは、あるとき労働条件に関する会社との交渉で一役買ったことからF.I.S.T.(全米長距離トラック輸送組合)の幹部になる。その後、マフィアまでも利用してジョニーはついに組合の会長にまで登り詰めるが──。

『ロッキー』の成功により、次々と出演依頼の話が舞い込むなか、スタローンがあえてロッキーとはまったく違う役柄を選んだのが本作。

この手の社会派ドラマの割にはまずまずの興収をあげたものの『ロッキー』の興収に遠く及ばなかったことから、一般的に失敗作という印象を持たれている不幸な作品。


パラダイス・アレイ (1978)


原題:Paradise Alley
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、リー・カナリート、アーマンド・アサンテ、フランク・マクレー、アン・アーチャー
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1978年9月22日
日本公開:1979年6月24日
全米興行収入:718万ドル


ニューヨークで暮らすイタリア系移民の家族愛を描いたスタローン初監督作品

1946年のニューヨーク、スラム街に住むカルボーニ三兄弟は、スラム街から抜け出すためにレスリングの世界で頂点をつかもうとするが──。

スタローンは本作で監督業に初進出。初監督とは思えない見事な演出力を発揮したが、興行的には『フィスト』同様に不運な成績を残した。


ロッキー2 (1979)


原題:Rocky II
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース、バージェス・メレディス
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1979年6月15日
日本公開:1979年9月1日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:8518万ドル

日本配給収入:9億5000万円
全世界興行収入:2億18万ドル


ロッキーの愛と闘魂のその後を描く感動の続編

アポロとの死闘の後、ボクシングの世界から身を引いたロッキーは、恋人エイドリアンと結婚して第二の人生を歩もうとするが、アポロ陣営は再戦を要求。迷い悩むロッキーは、エイドリアンの反対を押し切って再びリングに上がることを決意する──。

スタローンは、『ロッキー』の成功から『パラダイス・アレイ』までの自身のキャリアの浮き沈みをストーリーに反映させた脚本を書き上げ、監督も担当。完成した作品は、胸を熱くするストーリーとツボを押さえた演出により大ヒットを記録。監督としても俳優としてもスタローンの評価を高めた。


ナイトホークス (1981)


原題:Nighthawks
監督:ブルース・マルムース
脚本:デヴィッド・シェイバー
出演:シルベスター・スタローン、ルトガー・ハウアー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、リンゼイ・ワグナー、パーシス・カンバッタ
音楽:キース・エマーソン
全米公開:1981年4月4日
日本公開:1981年6月13日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:1491万ドル
全世界興行収入:1991万ドル


対国際テロ特別捜査官と国際テロリストの息をもつかせぬ攻防を描いたアクション映画の秀作

おとり捜査でその名を知られるニューヨーク市警の名コンビ、デュークとフォックスは、大規模なテロを計画するウルフガーという男を追う──!

長髪にヒゲ面というこれまでにないイメージでスタローンは初めての刑事役を好演。一匹狼のテロリストを演じ、本作でハリウッド進出を果たしたルトガー・ハウアーも強烈な印象を残している。


勝利への脱出 (1981)


原題:Victory
監督:ジョン・ヒューストン
脚本:ジェフ・マグワイヤ、エヴァン・ジョーンズ、ヤボ・ブロンスキー
出演:シルベスター・スタローン、マイケル・ケイン、マックス・フォン・シドー、ペレ
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1981年7月30日
日本公開:1981年12月19日

全米興行収入:1085万ドル
全世界興行収入:2745万ドル


巨匠ジョン・ヒューストン監督が放つ
豪華スター出演の脱獄スペクタクル

第二次大戦中、ドイツの捕虜となった連合軍兵士とドイツ・ナショナルチームとのサッカー国際試合、その試合には大掛かりな脱走計画が企てられていた──。

スタローンは米軍の若き大尉を演じ、世界的に有名なサッカー選手ペレなどオールスター・キャストらと活躍を見せている。


ロッキー3 (1982)


原題:Rocky III
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース、バージェス・メレディス、ミスター・T、ハルク・ホーガン
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1982年5月28日
日本公開:1982年7月3日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億2505万ドル
日本配給収入:16億7000万円

全世界興行収入:2億7000万ドル


当初シリーズ最終章として製作された第3作

巨万の富を得て満ち足りた生活を送るロッキーはすでにボクシングへの情熱を失っていた。ある日、ロッキーは現役引退を発表するが、そこに新進気鋭の天才ボクサー、クラバー・ラングが挑戦状を叩き付けてきた──。

スタローンが自らの出世作を三たび映画化。シリーズのフィナーレにふさわしい見事な完成度で、1作目を超える大ヒットを記録。さらに、スタローンにより見いだされたバンド、サバイバーによる主題歌『Eye of the Tiger』もビルボードチャートで6週連続1位を獲得する大ヒットを記録した。


ランボー (1982)


原題:First Blood
監督:テッド・コッチェフ
脚本:マイケル・コゾル、ウィリアム・サックハイム、シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー、ビル・マッキニー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
全米公開:1982年10月22日
日本公開:1982年12月18日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:4721万ドル
日本配給収入:12億円

全世界興行収入:1億2521万ドル


娯楽性とメッセージ性を見事に両立させた
アクション映画の名作

ベトナム帰還兵ランボーは、とある小さな町での警察からの理不尽な仕打ちから、たったひとり警官隊相手にゲリラ戦を挑むことになる──。

スタローンは自ら数多くの危険なスタントをこなしただけではなく、トラウマを抱える帰還兵の悲惨な内面も見事に表現。

全米映画ランキングでは3週連続首位を獲得するヒットを記録し、スタローンにとってようやくロッキー以外の役で興行的に大成功を収めた作品となった。


ステイン・アライブ (1983)


原題:Staying Alive
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン、ノーマン・ウェクスラー
出演:ジョン・トラボルタ、シンシア・ローズ、フィノラ・ヒューズ、スティーヴ・インウッド
音楽:ビージーズ、フランク・スタローン
全米公開:1983年7月11日
日本公開:1983年12月10日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:6489万ドル


ディスコブームを巻き起こしたジョン・トラボルタの出世作『サタデー・ナイト・フィーバー』の続編

ブロードウェイのダンサーを目指すも、オーディションに失敗続きのトニーは、恋人のジャッキーに慰められる日々を送っていた。ある日、トニーはスター女優ローラと出逢い一夜を過ごす。それを知ったジャッキーは深く傷付くが、ローラにとってトニーはただの火遊びでしかなかった──。

当時人気が低迷していたジョン・トラボルタのたっての希望に応えスタローンが製作・監督・脚本を務めた本作は、毎度のごとくスタローンが関わった作品として批評家からは酷評を受けたが、興行的には全米年間8位となる6489万ドルの大ヒットを記録。監督に専念したスタローンは通行人役で一瞬だけ姿を見せている。


クラブ・ラインストーン 今夜は最高! (1984)


原題:Rhinestone
監督:ボブ・クラーク
脚本:フィル・アルデン・ロビンソン、シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、ドリー・パートン、リチャード・ファーンズワース、ロン・リーブマン、ティム・トマーソン
音楽:ドリー・パートン
全米公開:1984年6月22日
日本公開:1986年4月19日

全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:2144万ドル


スタローン大熱唱の音楽コメディ

ニューヨークのナイトクラブ、ラインストーンの人気者ジェイクは、2週間以内に自分の代わりとなるスターを連れて来れるかどうか店のオーナーと賭けをすることになった。ジェイクは偶然出会ったタクシー運転手のニックを抜擢し、歌の特訓を始めるが──。

スタローンにとって初めてのコメディ作品。カントリー・ミュージック界のトップスター、ドリー・パートンがラインストーンの看板スターのジェイク役を、スタローンは音痴なタクシー運転手ニック役を演じている。


ランボー 怒りの脱出 (1985)


原題:Rambo: First Blood Part II
監督:ジョージ・P・コスマトス
脚本:シルべスター・スタローン、ジェームズ・キャメロン
出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、チャールズ・ネイピア、ジュリア・ニクソン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
全米公開:1985年5月22日
日本公開:1985年8月3日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億5042万ドル
日本配給収入:25億円

全世界興行収入:3億40万ドル


世界中で大ヒットを記録した80年代を代表する
アクション大作

前作で大事件を起こし服役中のランボーは、M.I.A.(戦闘中行方不明者)の調査を行うため刑務所を釈放され、単身ベトナムに渡った──。

数々の名シーンとともに、無数の亜流映画を生んだ80年代を代表するアクション映画。ベトナム帰還兵やその家族の想いを代弁するかのようなラストシーンのセリフは、前作同様、胸を打つものがある。

批評家から好戦的な妄想映画として酷評されたものの、全米興行成績では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に次ぐ年間2位の大ヒットを記録した。


ロッキー4 炎の友情 (1985)


原題:Rocky IV
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース、ドルフ・ラングレン、ブリジット・ニールセン
音楽:ヴィンス・ディコーラ
全米公開:1985年11月27日
日本公開:1986年6月7日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億2783万ドル
日本配給収入:29億8000万円

全世界興行収入:3億47万ドル


シリーズ最高のヒット作となったシリーズ第4作

ロッキーと熱い友情で結ばれたアポロは、周囲の反対を押し切りソ連最強のボクサー、イワン・ドラゴと対戦するが、リングの上で命を落としてしまう。復讐に燃えるロッキーは、敵地モスクワに乗り込み、観客の激しい憎悪が待つリングで死闘を繰り広げる──。

本作でスタローンは、『ロッキー』シリーズを象徴するビル・コンティの音楽を封印。全編をロック調の音楽を中心にMTV的な演出でまとめ、人間ドラマに重きを置いた前作までとは異る荒唐無稽でキャッチーな作風に仕上げた。

批評家からの評判は最悪なものとなったが、作品はアメリカ国内でシリーズ最高となる1億2787万ドル(現在の3億2746万ドル相当の興収:2022年3月時点の換算)を稼ぎ出し、年間興収では『ランボー 怒りの脱出』に次ぐ3位の成績を残した。


コブラ (1986)


原題:Cobra
監督:ジョージ・P・コスマトス
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルべスター・スタローン、ブリジット・ニールセン、レニー・サントーニ、ブライアン・トンプソン、アンドリュー・ロビンソン
音楽:シルべスター・リーバイ
全米公開:1986年5月23日
日本公開:1986年11月1日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:4904万ドル
日本配給収入:17億5800万円


狂信的殺人集団とロス市警のはみだし刑事との
死闘を描くバイオレンス・アクション

殺人集団の凶行現場を目撃した女性モデルを守るため、ロス市警のはみだし刑事コブラが立ち上がる──。

『ランボー 怒りの脱出』で大成功を収めたジョージ・P・コスマトス監督と再びコンビを組み、シリーズ化を狙った意欲作。

ストーリーは特筆すべき部分がないものの、主人公コブラの常軌を逸したキャラクター設定が楽しい珍作。日本でも年間洋画配収成績で4位となる大ヒットを記録したが、残念ながらシリーズ化には至らなかった。


オーバー・ザ・トップ (1987)


原題:Over the Top
監督:メナハム・ゴーラン
脚本:シルベスター・スタローン、スターリング・シリファント
出演:シルベスター・スタローン、デヴィッド・メンデンホール、ロバート・ロジア、スーザン・ブレイクリー
音楽:ジョルジオ・モロダー
全米公開:1987年2月13日
日本公開:1987年2月14日

全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:1606万ドル
日本配給収入:12億4100万円


世界のアームチャンプに挑む放浪のトラック運転手の挑戦を描いた感動のドラマ

放浪のトラック運転手リンカーン・ホークは、アームレスリングを通して10年ぶりに再会した息子との絆を取り戻していく──。

スタローン自身「金のために作った映画」と告白したそのギャラは脚本料込みで1200万ドル。下降線をたどるアメリカでのスタローン人気を反映してアメリカ国内ではわずか1606万ドルの興収に終ったが、日本では年間洋画配収成績5位の大ヒットを記録した。

ケニー・ロギンス、サミー・ヘイガー、ヴァン・ヘイレン、エイジアなどロックのスーパースターたちが集結したサウンドトラックは名曲揃い。


ランボー3 怒りのアフガン (1988)


原題:Rambo III
監督:ピーター・マクドナルド
脚本:シルベスター・スタローン、シェルドン・レティック
出演:シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ、カートウッド・スミス、マーク・ド・ジョング、スピロス・フォーカス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
全米公開:1988年5月25日
日本公開:1988年6月11日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:5371万ドル
日本配給収入:23億8500万円

全世界興行収入:1億8902万ドル


アフガニスタンに乗り込みソ連軍と戦うランボーの活躍を描いたシリーズ第3弾

アフガニスタンでソ連軍に捕らえられた元上官の救出にランボーが立ち上がる──。

スタローンのギャラはついに2000万ドルに達し、製作費には当時史上最高額となる6200万ドルが投入された。

全米興収は前作の1/3程度にとどまったが、アメリカ国外では前作に迫る大ヒットを記録し人気シリーズの面目を保った。


ロックアップ (1989)


原題:Lock Up
監督:ジョン・フリン
脚本:リチャード・スミス、ジェブ・スチュアート、ヘンリー・ローゼンバウム
出演:シルベスター・スタローン、ドナルド・サザーランド、ジョン・エイモス、ソニー・ランダム、トム・サイズモア
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1989年8月4日
日本公開:1989年12月2日

全米映画ランキング:初登場6位
全米興行収入:2210万ドル
日本配給収入:4億8000万円


凶悪犯渦巻く刑務所を舞台にした脱獄アクション

出所を間近に控える模範囚フランク・レオンは、ある日突然、ハイテク警備システムを誇るゲートウェイ刑務所に移送される。そこで待ち受けるのは、レオンに怨みを持つ刑務所長ドラムグールだった──。

体を張ったスタローンの演技は見応えがあり、刑務所長役を憎々しく演じるドナルド・サザーランドをはじめ、ソニー・ランダムやトム・サイズモア、ジョン・エイモスなど個性的な脇役陣もそれぞれ印象に残る役柄を演じている。


デッドフォール (1989)


原題:Tango & Cash
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
脚本:ランディ・フェルドマン
出演:シルベスター・スタローン、カート・ラッセル、ジャック・パランス、テリー・ハッチャー、ジェフリー・ルイス
音楽:ハロルド・フォルターメイヤー
全米公開:1989年12月22日
日本公開:1990年3月3日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:6341万ドル
日本配給収入:2億5000万円


マフィアの罠にはめられたふたりの敏腕刑事の
活躍を描いたバディムービー

ロス市警きっての腕利き刑事タンゴとキャッシュ。殺人事件の犯人に仕立て上げられた二人は、汚名を晴らすために渋々協力しあって犯罪組織に立ち向かう──。

スタローンは、アルマーニのスーツにメガネ姿のインテリ刑事レイ・タンゴに扮し、パートナーとなる粗暴な刑事キャッシュをカート・ラッセルが演じる。監督にはロシア出身のアンドレイ・コンチャロフスキーが迎えられた。

スタローンとカート・ラッセルのコミカルな掛け合いとテンポの良さが受け、全米で6340万ドルの興収をあげるヒットを記録。この頃、スタローンはランボーについて続編はないと断言し、劇中には『Rambo is pussy!』というセリフまで用意されている。


ロッキー5 最後のドラマ (1990)


原題:Rocky V
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、トミー・モリソン、セイジ・スタローン
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1990年11月16日
日本公開:1990年12月7日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:4095万ドル
日本配給収入:10億5500万円

全世界興行収入:1億1995万ドル


ボクサー引退後のロッキーの第二の人生を描いた
シリーズ第5作

ドラゴとの死闘でパンチドランカーになり、さらに計理士に騙されすべての財産を奪われてしまったロッキーは、故郷フィラデルフィアでトレーナーとして再起を賭ける──。

スタローンはこの作品で2000万ドルのギャラを手にしたが、リングに上がらないロッキー作品として評価はイマイチで、興行的にも物足りない成績に終わった。

一方、このころライバルであったシュワルツェネッガーは、『ツインズ』『トータル・リコール』が2作連続で全米興収1億ドルを突破。それまで何かと比較されていたシュワルツェネッガーに対して、スタローンは完全に落ち目というレッテルを貼られてしまう。


オスカー (1991)


原題:Oscar
監督:ジョン・ランディス
脚本:マイケル・バリー、ジム・マルホランド
出演:シルベスター・スタローン、ピーター・リーガート、オルネラ・ムーティ、ドン・アメチー、マリサ・トメイ、ティム・カリー、チャズ・パルミンテリ、カーク・ダグラス
音楽:エルマー・バーンスタイン
全米公開:1991年4月26日
日本公開:1991年7月13日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:2356万ドル


堅気になろうと悪戦苦闘するギャングのボスを描いた正当派シチュエーションコメディ

顔役でならしたギャングのボスが、父親の遺言によって堅気にもどろうと悪戦苦闘する──。

スタローンは、『デッドフォール』で成功したコメディ要素をさらに推し進めるべく、当初ダニー・デビートの主演が予定されていた本作に主演。

ジョン・ランディスの手堅い演出と脇役のうまさも手伝って楽しいコメディに仕上がったが、スタローンを褒める批評家は皆無で作品は酷評。しかし、興行的には4月のオフシーズンながら2週連続で全米映画ランキングの首位をキープする健闘を見せた。


刑事ジョー ママにお手上げ (1992)


原題:Stop! or My Mom will Shoot
監督:ロジャー・スポティスウッド
脚本:ブレイク・スナイダー、ウィリアム・オズボーン、ウィリアム・デイヴィス
出演:シルベスター・スタローン、エステル・ゲティ、ジョベス・ウィリアムス、ロジャー・リース
音楽:アラン・シルヴェストリ
全米公開:1992年2月21日
日本公開:1992年5月30日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:2841万ドル
全世界興行収入:7061万ドル


タフな刑事が過保護な母親に振り回される
アクション・コメディ

ジョー・ボモウスキーは出世に興味がない独身の巡査部長。そんなジョーのもとに、田舎から過保護の母親が訪れ大騒動を巻き起こす──。

『オスカー』に続き2作連続でコメディに出演したスタローンだが、オムツ姿まで見せた奮闘ぶりも空しく作品の出来は散々。この作品を最後にスタローンはコメディの分野に見切りをつけた。

ただし、興行的にはこの年の全世界興収で25位につけており、大ヒットとはいえないまでもまずまずの成績を残した。


クリフハンガー (1993)


原題:Cliffhanger
監督:レニー・ハーリン
脚本:マイケル・フランス、シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、ジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー、ジャニン・ターナー、レックス・リン、キャロライン・グッドオール、レオン、クレイグ・フェアブラス
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
全米公開:1993年5月28日
日本公開:1993年12月4日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:8405万ドル
日本配給収入:40億円

全世界興行収入:2億5500万ドル


現金1億ドルをめぐり標高4000mの絶壁で
繰り広げられる山岳スペクタクル

現金輸送中の輸送機が犯罪組織に襲われてロッキー山脈に墜落する事件が発生。山岳救助隊のゲイブは犯罪者たちに現金の回収を手伝うよう強要されるが、一味に抵抗して壮絶な戦いを繰り広げる──。

主演した2作のコメディがメディアからこき下ろされたスタローンは、アクション映画への復帰を宣言。『ダイ・ハード2』で大ヒットを飛ばしたばかりのレニー・ハーリン監督と『Gale Force』に取りかかる予定だったが、脚本の遅れから代わりとなる作品として本作が選択された。

製作費が1993年最高の7300万ドルと報じられた本作は、サマーシーズンの大作として1993年のメモリアル・デイに公開され、メモリアル・デイのシリーズものを除く作品のオープニング記録を樹立。日本映画界では1994年最大のヒット作となり、低迷期といわれていたスタローンにとって起死回生の一作となった。


デモリションマン (1993)


原題:Demolition Man
監督:マルコ・ブランビラ
脚本:ピーター・M・レンコブ、ロバート・レノウ、ダニエル・ウォータース
出演:シルベスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック、ナイジェル・ホーソーン、デニス・リアリー、ベンジャミン・ブラット、ロブ・シュナイダー
音楽:エリオット・ゴールデンサール
全米公開:1993年10月8日
日本公開:1994年2月11日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:5806万ドル
日本配給収入:6億5000万円

全世界興行収入:1億5906万ドル


敵役にウェズリー・スナイプスを迎えたスタローン初のSFアクション主演作

2032年の未来都市を舞台に、36年間の冷凍睡眠から蘇ったデモリションマン(破壊屋)と呼ばれる刑事と極悪非道の犯罪者との戦いを描く。

『クリフハンガー』で見事アクションスターとして復活を果たしたスタローン作品として公開前から期待値が高く、いざ公開されるとスティーブン・セガール主演のアクション大作『沈黙の戦艦』の持つ10月公開作品におけるオープニング興収記録を更新する大ヒットを記録した。


スペシャリスト (1994)


原題:The Specialist
監督:ルイス・ロッサ
脚本:アレクサンドラ・セロス
出演:シルベスター・スタローン、シャロン・ストーン、ジェームズ・ウッズ、ロッド・スタイガー、エリック・ロバーツ
音楽:ジョン・バリー
全米公開:1994年10月7日
日本公開:1995年3月4日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:5736万ドル
全世界興行収入:1億7036万ドル


スタローン&シャロン・ストーン2大スター共演によるサスペンス・アクション

マフィアに両親を殺されたメイ・マンローは、元CIAの爆破工作員レイ・クイックを雇い復讐を果たす──。

スタローンとシャローン・ストーンという当時夢のような顔合わせが話題になり、敵役にもジェームズ・ウッズ、ロッド・スタイガー、エリック・ロバーツなど豪華な顔ぶれが揃った。

メディアからはナルシシズムに溢れたその内容が厳しい批評を浴びながらも、トップスター同士の共演は十分な集客力を発揮し全世界で大ヒットを記録した。


ジャッジ・ドレッド (1995)


原題:Judge Dredd
監督:ダニー・キャノン
脚本:ウィリアム・ウィッシャー、スティーヴン・E・デ・スーザ
出演:シルベスター・スタローン、ダイアン・レイン、アーマンド・アサンテ、マックス・フォン・シドー、ロブ・シュナイダー
音楽:アラン・シルヴェストリ
全米公開:1995年6月30日
日本公開:1995年9月15日

全米映画ランキング:初登場5位
全米興行収入:3469万ドル
全世界興行収入:1億1349万ドル


イギリスの同名人気コミックを映画化した
近未来SFアクション超大作

西暦2139年、犯罪多発都市メガシティ・ワン。そこでは、警察と裁判官、刑を執行するすべての権限を与えられた集団“ジャッジ”が街の治安を維持していた。ジャッジの頂点に立つ男ドレッドは身に覚えのない殺人罪で逮捕されるが、そこには大きな陰謀が隠されていた──。

アクション映画への復帰以降、順調にヒットを重ねたスタローンは、イギリスのコミックを映画化したSFアクション大作である本作への出演を決めた。一時はシュワルツェネッガーが出演契約にサインをし、撮影開始直前まで漕ぎ着けたといわれるこの作品には、それまでのスタローン主演作で最高額となる9000万ドルの製作費が費やされた。しかし、1995年のサマーシーズンに公開された本作は、アメリカ国内での興収が製作費の半分以下となる惨憺たる結果に終った。


暗殺者 (1995)


原題:Assassins
監督:リチャード・ドナー
脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー、ブライアン・ヘルゲランド
出演:シルベスター・スタローン、アントニオ・バンデラス、ジュリアン・ムーア、アナトリー・ダヴィドフ
音楽:マーク・マンシーナ
全米公開:1995年10月6日
日本公開:1996年2月3日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:3030万ドル
全世界興行収入:8350万ドル


新旧2人の暗殺者同士の壮絶な死闘を描いた
サスペンス・アクション

引退を決意する伝説の暗殺者ロバート・ラスの前に、暗殺者のトップにのし上がろうとする野心旺盛な若き殺し屋ミゲルが現れる──。

ジョエル・シルバー製作、リチャード・ドナー監督、スタローン主演という顔ぶれの割りには、展開は穏やかで派手なシーンも少なめ。しかし、当時売り出し中のアントニオ・バンデラス演じるキャラクターは強烈で、サスペンス・アクションとして見応えある作品に仕上がっている。


デイライト (1996)


原題:Daylight
監督:ロブ・コーエン
脚本:レスリー・ボーエン
出演:シルベスター・スタローン、エイミー・ブレネマン、スタン・ショー、ヴィゴ・モーテンセン、スタン・ショウ、セイジ・スタローン
音楽:ランディ・エデルマン
全米公開:1996年12月6日
日本公開:1996年12月21日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:3302万ドル
日本配給収入:12億9000万円

全世界興行収入:1億5921万ドル


ニューヨークの大災害を描いたディザスター大作

ニューヨークとニュージャージー州を結ぶ海底トンネルで、産業廃棄物を運ぶトラックが爆発するという事故が発生。たまたま現場に居合わせた元緊急医療班のキット・ラトゥーラは、閉じ込められた人々を救出するため海底トンネルへ救出に向かった──。

製作費8000万ドルが投入されたロブ・コーエン監督によるスペクタクル描写は圧巻。ご都合主義的な展開が随所にみられるもののスタローンは人間臭い主人公を魅力的に演じている。


コップランド (1997)


原題:Cop Land
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド
出演:シルベスター・スタローン、レイ・リオッタ、ハーヴェイ・カイテル、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ラパポート、ピーター・バーグ、ロバート・パトリック
音楽:ハワード・ショア
全米公開:1997年8月15日
日本公開:1998年2月14日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:4486万ドル


豪華演技派俳優の競演で描く社会派サスペンス

警官が多く暮らすコップランドと呼ばれる町を舞台に、警察内部でもみ消しにされた不正に立ち向かう保安官フレディ・ヘフリンの孤独な戦いを描く。

大作への出演が続いたスタローンは、低予算ながらドラマ性が高い本作に興味を示し、ノーギャラ同然の出演料で主人公のフレディ役をつかみ取った。

この作品のために体重を40ポンド近く増やし、冴えない中年保安官を演じたスタローンの演技は、批評家のみならず観客からも高い評価を受け、1500万ドルの製作費に対してアメリカ国内だけで4486万ドルの興収をあげる成功を収めた。


アラン・スミシー・フィルム (1998)


原題:An Alan Smithee Film: Burn Hollywood Burn
監督:アラン・スミシー(アーサー・ヒラー)
脚本:ジョー・エスターハス
出演:ライアン・オニール、クーリオ、チャックD、エリック・アイドル、リチャード・ジェニ
音楽:チャックD
全米公開:1998年2月20日
日本公開:劇場未公開

全米興行収入:4万6000ドル
全世界興行収入:5万3000ドル


3大スターの出演を売りにした内幕暴露コメディ

製作上の何らかの問題で監督が自らの名前を出したくない場合にクレジットされる偽名“アラン・スミシー”を題材にハリウッドの内幕を描いたコメディ。

作品の評判は最悪で、編集で揉めたアーサー・ヒラー監督はクレジットを拒否。皮肉にも本作の監督クレジットがアラン・スミシー名義になるというオチがついている。本作唯一の売りであるスタローン、ジャッキー・チェン、ウーピー・ゴールドバーグの共演も実はゲスト出演程度で見どころがない。


アンツ (1998)


原題:Antz
監督:エリック・ダーネル、ティム・ジョンソン
脚本:トッド・アルコット、クリス・ワイツ、ポール・ワイツ
声の出演:ウディ・アレン、シャロン・ストーン、シルベスター・スタローン、ジーン・ハックマン、ダン・エイクロイド、ジェニファー・ロペス、ダニー・グローヴァー、クリストファー・ウォーケン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、ジョン・パウエル
全米公開:1998年10月2日
日本公開:1998年11月14日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:9076万ドル
全世界興行収入:1億7176万ドル


豪華声優陣が集結したドリームワークスによる
フルCG長編アニメ

働きアリのジーは、憧れの女王バーラとともに昆虫の楽園を目指して旅に出るが──。

スタローンは主人公ジーの親友の兵士アリ、ウィーバーの声を担当。


追撃者 (2000)


原題:Get Carter
監督:スティーヴン・ケイ
脚本:デヴィッド・マッケンナ
出演:シルベスター・スタローン、ミッキー・ローク、ミランダ・リチャードソン、レイチェル・リー・クック、マイケル・ケイン、アラン・カミング
音楽:タイラー・ベイツ
全米公開:2000年10月6日
日本公開:2001年1月13日

全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:1497万ドル
全世界興行収入:1941万ドル


弟の事故死に潜む陰謀に迫るひとりの男の復讐劇

疎遠になっていた弟が飲酒運転で事故死したことを知ったジャック・カーターは、取立て屋の仕事を放り出して真相究明に乗り出すが──。

1971年にマイケル・ケイン主演で公開された『狙撃者』のリメイク作品。敵役には当時低迷期だったミッキー・ロークが迎えられた。


ドリヴン (2001)


原題:Driven
監督:レニー・ハーリン
脚本:ジャン・スクレントニー、ニール・タバクニック、シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、バート・レイノルズ、キップ・パルデュー、ティル・シュヴァイガー、エステラ・ウォーレン、ジーナ・ガーション
音楽:BT
全米公開:2001年4月21日
日本公開:2001年8月18日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3272万ドル

日本興行収入:14億5000万円
全世界興行収入:5474万ドル


レニー・ハーリン監督とスタローンが再び顔を合わせた新感覚のカーレース・アクション

かつて花形ドライバーとして鳴らしながらも、事故の影響で一線から身を引いていたジョー・タントは、期待の新人ドライバーの指導を依頼されるが──。

ツッコミどころ満載の内容で肝心のレースシーンも嘘っぽいが、9000万ドルともいわれる製作費をかけた映像は迫力があり、一歩引いたスタローンの役柄も好評を得た。


D-TOX (2002)


原題:Eye See You(D-Tox)
監督:ジム・ギレスピー
脚本:ロン・L・ブリンカーホフ
出演:シルベスター・スタローン、チャールズ・S・ダットン、ポリー・ウォーカー、トム・ベレンジャー、クリス・クリストファーソン、ロバート・パトリック
全米公開:2002年9月20日
日本公開:2002年4月6日

全米映画ランキング:初登場57位
全米興行収入:8万ドル
全世界興行収入:642万ドル


雪に閉ざされた警官更生施設で起こる連続殺人を描いたアクション・スリラー

心を病んだFBI捜査官が、入院した警官更生施設“D-Tox”で連続殺人事件に遭遇。犯人がわからないなか、互いに疑心暗鬼になっていく──。

2000年公開の『追撃者』の前に撮影を終えていたにもかかわらず、試写での評判が悪すぎたため公開が見送られていた本作だが、ビデオスルーを逃れるためか2002年9月20日に全米78館で限定公開。5500万ドルの製作費に対して、全米興収8万ドルという目も当てられない結果に終わった。


シルベスター・スタローン ザ・ボディガード (2004)


原題:Avenging Angelo
監督:マーティン・バーク
脚本:ウィル・アルディス、スティーヴ・マッコール
出演:シルベスター・スタローン、マデリーン・ストウ、アンソニー・クイン、ラウル・ボヴァ
音楽:ビル・コンティ
全米公開:1974年5月1日
日本公開:2004年6月12日

全世界興行収入:82万ドル


スタローンの低迷期に製作されたラブコメ風
サスペンス・アクション

イタリアン・マフィアのボス、アンジェロに仕えてきたボディガード、フランキーは、敵対マフィアに殺されてしまったアンジェロの遺志に従い、彼の娘ジェニファーを護衛することを誓う。命を狙われ、追われる身となったジェニファーは、フランキーとともに父の復讐を決意するが──。

スタローンのキャリアが最も低迷していた頃の作品で、主人公のキャラクターには新鮮味がなく、マデリーン・ストウのコメディ演技も空回り気味。


スパイキッズ3-D:ゲームオーバー (2003)


原題:Spy Kids 3D: Game Over
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス、カーラ・グギノ、アレクサ・ヴェガ、ダリル・サバラ、シルベスター・スタローン
音楽:ロバート・ロドリゲス、レベッカ・ロドリゲス
全米公開:2003年7月25日
日本公開:2003年10月11日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億1176万ドル
全世界興行収入:1億9701万ドル


お馴染みの姉弟が世界平和のために大活躍する
『スパイキッズ』シリーズ第3弾

世界征服をたくらむトイメイカーにより、ヴァーチャル・ゲーム“ゲームオーバー”の中に閉じ込められた姉カルメンを救うため、弟ジュニはゲームの中へ飛び込む──。

前2作の主要キャストに加え、ダニー・トレホ、アラン・カミング、スティーヴ・ブシェミ、ビル・パクストン、サルマ・ハエック、イライジャ・ウッド、ジョージ・クルーニーなど豪華な面々が顔を見せているが、内容は完全に子供向け。スタローンは、『デス・レース2000年』以来の悪役となるトイメイカー役をコミカルに演じている。


シェイド (2003)


原題:Shade
監督:ダミアン・ニーマン
脚本:ダミアン・ニーマン
出演:スチュアート・タウンゼント、ガブリエル・バーン、タンディ・ニュートン、ジェイミー・フォックス、シルベスター・スタローン、メラニー・グリフィス
音楽:クリストファー・ヤング
全米公開:2003年7月21日
日本公開:2004年3月27日

全米映画ランキング:初登場84位
全米興行収入:2万5000ドル


ポーカーの世界を舞台にギャンブラーたちの巧妙な駆け引きを描いたクライム・サスペンス

ポーカーの世界を舞台にギャンブラーたちの巧妙な駆け引きを描くクライム・サスペンス。

監督・脚本はポーカーでプロ級の腕前を持つというダミアン・ニーマン。主人公を演じるスチュアート・タウンゼントをはじめ、ガブリエル・バーン、サンディ・ニュートン、メラニー・グリフィス、ジェイミー・フォックスなど豪華な顔ぶれが脇を固める。スタローンは主人公と対決する初老の伝説的ギャンブラー役を貫禄たっぷりに演じている。


ロッキー・ザ・ファイナル (2006)


原題:Rocky Balboa
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、マイロ・ヴィンティミリア、バート・ヤング、トニー・バートン、アントニオ・ターバー、ジェラルディン・ヒューズ
音楽:ビル・コンティ
全米公開:2006年12月20日
日本公開:2007年4月20日

全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:7027万ドル

日本興行収入:7億9200万円
全世界興行収入:1億5572万ドル


前作から16年ぶりに製作されたシリーズ最終章

愛する妻エイドリアンに先立たれ、どこか満たされない日々を送るロッキーは、心の喪失感を埋めるかのように無謀な復帰戦に挑む──。

ケヴィン・ベーコン共演のスリラー『ドランズ・キャディラック』や、ロバート・ダウニーJr.をエドガー・アラン・ポー役に迎える監督作『ポー』などいくつかの候補作品が伝えられるなか、2005年、スタローンはついに『ロッキー』シリーズ6作目の製作に踏み切った。

59歳にしてロッキーを演じるスタローンを誰もが無謀だと嘲笑するなか完成させた作品は、蓋を開けてみるとその内容を絶賛され、アメリカだけで7027万ドル、全世界では1億5572万ドルを稼ぎ出すヒットを記録。ロッキーを最高のかたちで蘇らせたスタローンは再び第一線への復帰を果たした。


ランボー 最後の戦場 (2008)


原題:Rambo
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ、マシュー・マースデン、グレアム・マクタヴィッシュ、ポール・シュルツ
音楽:ブライアン・タイラー
全米公開:2008年1月25日
日本公開:2008年5月24日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:4275万ドル

日本興行収入:10億円
全世界興行収入:1億1324万ドル


ベトナム戦争で心に傷を負ったランボーの戦いを描く20年ぶりのシリーズ復活作

タイ北部のジャングルでひっそり暮らしていたランボーは、ある日、ボランティア団体からミャンマーへの案内を依頼される。迫害される少数民族を支援するその団体に属する女性サラの情熱に打たれ、彼らを目的地まで送り届けたランボーだが、数日後サラたちが軍に拉致されたことを知る──。

ランボーのヒーロー性や安易なカタルシスを徹底的に排除し、残酷で不快な殺人描写が続くその内容は壮絶。ロッキーに続き、ランボーまでも現代のキャラクターとしてアップデートしたスタローンの手腕があらためて評価された。


エクスペンダブルズ (2010)


原題:The Expendables
監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン、デヴィッド・キャラハム
出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、ミッキー・ローク、ジゼル・イティエ、エリック・ロバーツ、スティーブ・オースティン
音楽:ブライアン・タイラー
全米公開:2010年8月13日
日本公開:2010年10月16日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:1億307万ドル
全世界興行収入:2億7447万ドル


ハリウッド史上最強のメンバーが奇跡の集結を
果たしたアクション大作

腕利きの傭兵部隊を率いるバーニー・ロスは、ある日CIAのチャーチと名乗る男から、南米の小島ヴィレーナの軍事独裁政権を破壊する依頼を受けるが──。

監督・脚本・主演を務めるスタローン自ら新旧アクションスターを集結させた本作は、公開3日間で3482万ドルを稼ぎ出す好成績で初登場1位を獲得。これによりスタローンは、5つの年代(1970年代〜2010年代)で脚本兼主演作が全米オープニングNo.1を獲得した映画界唯一の人物となった。

当時カリフォルニア州知事に就任中のシュワルツェネッガーがカメオ出演し、スタローンと初共演を果たしたことでも話題になった。


Mr.ズーキーパーの婚活動物園
(2011)


原題:Zookeeper
監督:フランク・コラチ
脚本:ニック・ベケイ、ジェイ・シェリック、ケヴィン・ジェームズ、デビッド・ロン、ロック・ルーベン
出演:ケヴィン・ジェームズ、ロザリオ・ドーソン、レスリー・ビブ、ジョー・ローガン、ナット・ファクソン
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
全米公開:2011年7月8日
日本公開:劇場未公開

全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:8036万ドル
全世界興行収入:1億6985万ドル


動物たちから婚活を応援される飼育係の奮闘を
描いたラブ・コメディ

動物園の飼育係グリフィンはプロポーズに失敗したことから転職を決意するが、ある日、園内の動物たちが喋り出し、グリフィンの恋愛の手助けをすることに──。

スタローン、アダム・サンドラー、ジョン・ファヴロー、ニック・ノルティ、ジャド・アパトー、シェールなど豪華な顔ぶれが動物役の声優として参加したことでも話題になり世界中でヒットを記録。スタローンはライオンの声を担当。


エクスペンダブルズ2 (2012)


原題:The Expendables 2
監督:サイモン・ウェスト
脚本:シルベスター・スタローン、リチャード・ウェンク
出演:シルべスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、チャック・ノリス、テリー・クルーズ、ランディ・クートゥア、リアム・ヘムズワース、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー、ユー・ナン、スコット・アドキンス
音楽:ブライアン・タイラー
全米公開:2012年8月17日
日本公開:2012年10月20日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:8503万ドル

日本興行収入:7億6200万円
全世界興行収入:3億543万ドル


人気アクションスターが再集結した大ヒットシリーズ第2弾

バルカン半島アルバニア領の山脈に墜落した輸送機からのデータボックス回収の任務を引き受けた傭兵部隊が、旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムをめぐる壮絶な戦いに巻き込まれる──。

ジャン=クロード・ヴァン・ダム、チャック・ノリスという強力なメンバーを加え、前作では顔見せ程度の出演だったブルース・ウィリスとシュワルツェネッガーもアクションシーンに本格参戦。勧善懲悪の娯楽大作として好評を得て、全世界で3億ドル以上の興収をあげる大ヒットを記録した。


バレット (2013)


原題:Bullet to the Head
監督:ウォルター・ヒル
脚本:アレサンドロ・キャモン
出演:シルベスター・スタローン、サン・カン、サラ・シャヒ、ジェイソン・モモア、アドウェール・アキノエ=アグバエ、クリスチャン・スレーター
音楽:スティーヴ・マッツァーロ
全米公開:2013年2月1日
日本公開:2013年6月1日

全米映画ランキング:初登場6位
全米興行収入:949万ドル


ウォルター・ヒル監督による異色のバディムービー

凄腕の殺し屋ジミーは殺された相棒の復讐を遂げるため、韓国系の若手刑事と手を組み壮絶な戦いを繰り広げる──。

監督は80年代の傑作バディムービー『48時間』や『レッドブル』を生み出したことでも知られるウォルター・ヒル。作品自体に目新しさはないものの、80年代風のアクション映画を見事に現代に蘇らせ、古くからのアクション映画ファンにはたまらない作品になっている。


大脱出 (2013)


原題:Escape Plan
監督:ミカエル・ハフストローム
脚本:マイルズ・チャップマン、ジェイソン・ケラー
出演:シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・カヴィーゼル、ファラン・タヒール、エイミー・ライアン、サム・ニール、ヴィンセント・ドノフリオ、ヴィニー・ジョーンズ、50セント
音楽:アレックス・ヘッフェス
全米公開:2013年10月18日
日本公開:2014年1月10日

全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:2514万ドル

日本興行収入:7億円
全世界興行収入:1億3733万ドル


2大アクションスターが難攻不落の監獄から
脱獄を図るアクション・エンタテインメント

世界屈指のセキュリティ・コンサルタント、レイ・ブレスリンは、何者かの陰謀により脱獄不可能と言われる刑務所に収監される。自分を罠にかけた陰謀を暴くため脱出を決意するブレスリンだが、そこには囚人のボス、ロットマイヤーが立ちはだかる──。

多くの映画ファンが夢見たスタローンとシュワルツェネッガーの本格共演作。全米興収は期待外れな成績に終わったが、全世界興収では1億4000万ドルに迫るヒットを記録した。


リベンジ・マッチ (2013)


原題:Grudge Match
監督:ピーター・シーガル
脚本:ダグ・エリン、ティム・ケルハー、ロドニー・ロスマン
出演:ロバート・デ・ニーロ、シルベスター・スタローン、ケヴィン・ハート、アラン・アーキン、キム・ベイシンガー、ジョン・バーンサル
音楽:トレヴァー・ラビン
全米公開:2013年12月25日
日本公開:2014年4月4日

全米映画ランキング:初登場11位
全米興行収入:2981万ドル

日本興行収入:3200万円
全世界興行収入:4491万ドル


大ヒットメーカー、ピーター・シーガル監督による
2大スター共演のボクシング・コメディ

かつて全盛期を誇った2人の伝説的ボクサーが、30年の時を経て再びリングで勝負をつけることに──。

『N.Y.式ハッピー・セラピー』『ロンゲスト・ヤード 』『ゲット スマート』などを大ヒットに導いたピーター・シーガル監督作ということもありアメリカ国内だけでも6000万ドルは稼ぐとみられていた本作。しかし、いざ公開されると全米映画ランキングでまさかのトップテン圏外からのスタートとなり、全世界的にも興行的に惨敗。魅力的なキャラクターが揃ったが、予定調和でありきたりな展開になってしまったのが惜しい作品。


エクスペンダブルズ3
ワールドミッション (2014)


原題:The Expendables 3
監督:パトリック・ヒューズ
脚本:シルベスター・スタローン、クレイトン・ローゼンバーガー、カトリン・ベネディクト
出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、アントニオ・バンデラス、ジェット・リー、ウェズリー・スナイプス、ドルフ・ラングレン、ケルシー・グラマー、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、ケラン・ラッツ、ロンダ・ラウジー、グレン・パウエル、ビクター・オルティス、ロバート・ダヴィ、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー
音楽:ブライアン・タイラー
全米公開:2014年8月15日
日本公開:2014年11月1日

全米映画ランキング:初登場4位
全米興行収入:3932万ドル

日本興行収入:6億9400万円
全世界興行収入:2億1466万ドル


規格外の豪華キャストが加わった人気アクションシリーズ第3弾

CIAより傭兵部隊を率いるバーニー・ロスに下された任務は、かつて共に部隊を結成した仲間で現在は悪に染まってしまったコンラッド・ストーンバンクスの捕獲作戦だった──。

ハリソン・フォード、メル・ギブソン、アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプスなど、信じられないような豪華キャストが新たに参戦。圧倒的なヒットが期待されたが、公開前にDVD品質の海賊版が500万回以上もダウンロードされたことや、レイティングをR指定からPG-13指定に下げたことによるアクション映画ファンのボイコット騒動などが影響し、全米興収では大苦戦。しかし、米国外では順調に売り上げを伸ばし全世界で2億ドル以上を稼ぎ出した。


ゲットバッカーズ (2014)


原題:Reach Me
監督:ジョン・ハーツフェルド
脚本:ジョン・ハーツフェルド
出演:キーラ・セジウィック、ローレン・コーハン、トーマス・ジェーン、ケヴィン・コナリー、トム・サイズモア、ネリー、ケルシー・グラマー、テリー・クルーズ、ケイリー・エルウィス、トム・ベレンジャー、ダニー・トレホ、シルベスター・スタローン、ダニー・アイエロ
音楽:トゥリー・アダムズ
全米公開:2014年11月21日
日本公開:劇場未公開


謎の本を巡る騒動を描いたクライム・コメディ

服役中の男、マフィア、潜入捜査官、新人女優、若手記者など危険な過去を持つ人々が、自己啓発本を巡って繰り広げる騒動を描いたクライム・コメディ。

大学時代からの友人であるジョン・ハーツフェルドの監督作にスタローンが出演。一時は撮影中断に追い込まれるなど資金繰りに苦労したうえ、まともに公開されずにソフトリリースされた不幸な作品。


クリード チャンプを継ぐ男 (2015)


原題:Creed
監督:ライアン・クーグラー
脚本:ライアン・クーグラー、アーロン・コヴィントン
出演:マイケル・B・ジョーダン、シルベスター・スタローン、テッサ・トンプソン、アンソニー・ベリュー、グレアム・マクタヴィッシュ、フィリシア・ラシャド
音楽:ルートヴィッヒ・ヨーランソン
全米公開:2015年11月25日
日本公開:2015年12月23日

全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:1億977万ドル

日本興行収入:4億200万円
全世界興行収入:1億7357万ドル


『ロッキー』シリーズまさかの新章

ロッキーのかつての対戦相手であり親友だったアポロ・クリードの息子アドニスは、ロッキーとともに王座を目指す──。

アーリーレビューから絶賛ムードで迎えられた本作は、公開後もその評判が衰えることなく大ヒットを記録。スタローンはその演技が批評家から絶賛され、第73回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞。また、受賞こそ逃したものの『ロッキー』以来、39年ぶりにアカデミー賞(助演男優賞)にノミネートされた。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:
リミックス (2017)


原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2
監督:ジェームズ・ガン
脚本:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、エリザベス・デビッキ、カート・ラッセル、シルベスター・スタローン
音楽:タイラー・ベイツ
全米公開:2017年5月5日
日本公開:2017年5月12日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:3億8981万ドル

日本興行収入:11億4000万円
全世界興行収入:8億6373万ドル


前作からの主要キャストにスタローンが加わったシリーズ第2弾

成り行きでチームを結成することになったお尋ね者たちのチーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。小遣い稼ぎの仕事で思わぬ窮地に陥った彼らは、リーダーであるピーターの父を名乗る男に救われるが──。

ジェームズ・ガンの才能が冴えわたる本作も、前作同様、世界的に大ヒットを記録。出番は少ないがスタローンのマーベル映画参戦は大きな反響を呼んだ。


大脱出2 (2018)


原題:Escape Plan 2: Hades
監督:スティーヴン・C・ミラー
脚本:マイルズ・チャップマン
出演:シルべスター・スタローン、デイヴ・バウティスタ、ホアン・シャオミン、ジェイミー・キング、カーティス・ジャクソン
音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ
全米公開:2018年6月29日
日本公開:2019年3月29日

全世界興行収入:1759万ドル


シュワルツェネッガー不在のシリーズ第2弾

第一線から退いた脱獄のプロ、レイ・ブレスリンは、消えたスタッフたちを救うべくハデスと呼ばれる最強セキュリティの監獄に挑む──。

中国の映画会社Leomus Picturesが参入して製作された『大脱出』の続編。事実上の主役は中国の俳優ホアン・シャオミンでスタローンは脇役扱いとなっている。驚くほどクオリティが低いトンデモ映画に仕上がっており、アメリカ本国ではほぼビデオスルー扱いとなった。


クリード 炎の宿敵 (2018)


原題:Creed II
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr
脚本:ジュエル・テイラー、シルべスター・スタローン
出演:マイケル・B・ジョーダン、シルべスター・スタローン、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド、ドルフ・ラングレン
音楽:ルートヴィッヒ・ヨーランソン
全米公開:2018年11月21日
日本公開:2019年1月11日

全米映画ランキング:初登場2位
全米興行収入:1億1572万ドル

日本興行収入:3億2600万円
全世界興行収入:2億1412万ドル


かつて死闘を繰り広げた男たちの息子が因縁の
対決に挑む『クリード』シリーズ第2作

ついに世界チャンピオンになったアドニスとロッキーの前に、かつてアドニスの父アポロ・クリードの命を奪ったイワン・ドラゴとその息子ヴィクターが現れる。復讐を誓ったアドニスは、ロッキーの反対を押し切り因縁の対決に挑むが──。

すっかり大スターとなったマイケル・B・ジョーダンと、前作でゴールデングローブ賞を受賞したスタローンが再びタッグを組み、『ロッキー4 炎の友情』でドラゴ役を演じたドルフ・ラングレンも同役で再登場。監督は新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.が務めた。


バックトレース (2018)


原題:Backtrace
監督:ブライアン・A・ミラー
脚本:マイク・メイプルズ
出演:ライアン・グスマン、マシュー・モディーン、シルべスター・スタローン
音楽:ティム・ジョーンズ
全米公開:2018年12月14日
日本公開:2019年4月12日

全世界興行収入:5万ドル


未解決強盗事件を巡る刑事と逃亡者たちの
攻防戦を描いたクライムアクション

2000万ドルが盗まれた強盗事件。仲間割れで犯人は殺し合い、唯一の生存者マクドナルドは記憶喪失のまま7年が経った。ある日、マクドナルドが脱走したことを知った刑事サイクスはFBIと共に再び捜査を開始する──。

ストーリーにとくに見所がない製作費600万ドルの本作、スタローンの名前貸し作品としてファンをがっかりさせた。


大脱出3 (2019)


原題:Escape Plan: The Extractors
監督:ジョン・ハーツフェルド
脚本:マイルズ・チャップマン、ジョン・ハーツフェルド
出演:シルべスター・スタローン、デイヴ・バウティスタ、マックス・チャン、ジェイミー・キング、カーティス・ジャクソン
音楽:ビクトル・レイェス
全米公開:2019年7月5日
日本公開:2019年9月27日

全世界興行収入:177万ドル


脱獄のプロがテロリストに囚われた社長令嬢の
救出に挑むシリーズ第3弾

香港を拠点とする世界的ハイテク企業の社長令嬢ダヤが何者かに誘拐された。かつてダヤの警護を務めたシェン・ローは、脱獄のプロ、レイ・ブレスリンとともにダヤが囚われている監獄“悪魔砦”へと向かう──。

『バックトレース』を凌ぐ、製作費360万ドルという驚くべき低予算映画。ジョン・ハーツフェルド監督作品へのスタローンの出演は『ゲットバッカーズ』以来となる。


ランボー ラスト・ブラッド (2019)


原題:Rambo:Last Blood
監督:エイドリアン・グランバーグ
脚本:シルべスター・スタローン、マシュー・シラルニック
出演:シルべスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、オスカル・ハエナダ
音楽:ブライアン・タイラー
全米公開:2019年9月20日
日本公開:2020年6月26日

全米映画ランキング:初登場3位
全米興行収入:4482万ドル

日本興行収入:4億5000万円
全世界興行収入:9149万ドル


メキシコ人身売買カルテルにランボーが復讐を
挑むシリーズ第5弾

ランボーは故郷アリゾナで、友人マリアとその孫娘ガブリエラと家族として暮らしていたが、ガブリエラがメキシコで人身売買カルテルに拉致されてしまう──。

公開当時、大手映画批評サイトRotten Tomatoesでは批評家からの支持率が20%台と酷評。一方で観客支持率は80%以上の高評価となり、スタローン作品らしく批評家と観客に温度差があるものになった。


ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 (2021)


原題:The Suicide Squad
監督:ジェームズ・ガン
脚本:ジェームズ・ガン
出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、デヴィッド・ダストマルチャン、ダニエラ・メルシオール、シルべスター・スタローン、ヴィオラ・デイヴィス、ジェイ・コートニー、ピーター・カパルディ
音楽:ジョン・マーフィー
全米公開:2021年8月5日
日本公開:2021年8月13日

全米映画ランキング:初登場1位
全米興行収入:5582万ドル

全世界興行収入:1億6742万ドル


悪党たちで結成されたスーサイド・スクワッドの
活躍を描くアクション・アドベンチャー

全員終身刑の悪党たちが、10年の減刑と引き換えに成功率0%のミッションに挑む──。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が、DCコミックの極悪ヴィランたちを過激なバイオレンス描写とブラックユーモア満載で描き、批評家からも観客からも圧倒的な高評価を得た。スタローンはサメ人間キング・シャークの声を担当。


サマリタン(2022)


原題:Samaritan
監督:ジュリアス・エイバリー
脚本:ブラギ・シャット
出演:シルべスター・スタローン、ジャボン・“ワナ”・ウォルトン、ピルウ・アスベック、ダーシャ・ポランコ、モイセス・アリアス、マーティン・スター
音楽:ジェド・カーゼル、ケビン・カイナー
全米公開:2022年8月26日(配信)
日本公開:2022年8月26日(配信)


スタローンが挑む異色のスーパーヒーロー映画

13歳の少年サムは、謎めいた引きこもりの隣人ジョーの正体が、25年前に命を落としたといわれている伝説のスーパーヒーロー“サマリタン”ではないかと疑っていた。そんななか、犯罪の増加によって街は混乱状態に。サムはジョーを説得し街を救おうとするが──。

本作はMGMが製作を担当し、当初は2020年11月20日に全米公開される予定だったが、コロナ禍の影響により何度か延期を繰り返すことになり、最終的にはMGMを買収したAmazonより240を超える国と地域におけるAmazonプライムビデオとして独占配信公開されることになった。全米・全世界ともにAmazonプライム・ランキングで1位を記録し、スタローンの変わらぬ人気を見せつけた。